パターン作り
自分でパターンを引けるまで
学生時代、被服学科で学んでいた時、確か文化式でパターンの起こし方を習ったと思います。
その時は2年間で洋裁、和裁他服飾に纏わる色彩とか他の教科を短期間で学んで結局何が身に付いたのかと思うくらいでしたが、短大に進むなら被服学科を専攻したいという思いで受験し学んだ記憶があります。
服作りをするにあたり、おしゃれでナチュラルなお洋服のパターンのついた書籍がたくさんあるので、色んな本を買ってパターンを取り制作していました。(自分服用に)
中には気に入ってアレンジすることもあったりしましたが、着てみるとなんだかここがちょっとイメージと違う、着にくいと思うパターンもあり、いつしか自分でパターンを起こせたらと思うようになりました。
そんな時にお教室を見つけ通うことにしました。
そこでは色んな年代の方が習いに来られていて、みんな真剣に白い紙に向かっていました。
パターンを引くにあたり、お道具が色々必要でした。
見たことがなかった長い金属の定規やコンパス、分度器を使ってパターンを引いていきます。基本の形を先生に教わりながらの作業は久しぶりに学生時代に戻った気持ちでした。
始めの頃は集中しすぎて帰りはかなりくたくたになりながら帰っていました。
お教室に通っている時はどうしても先生に頼ってしまい、なかなか進歩しなかったのですが、コロナで通うことが憚られるような事になり、自分の力でやってみようと思い初めに作ったパターンがロングシャツでした。
ミナペルホネンのちょうちょの生地を少し取り入れて作ってみたいと思い持ち合わせの生地でパッチワーク風にしてみたらとても良かったのです。
程よくゆとりを持たせながら、大きすぎずきれいなシルエットになるように。袖周りもきつくなくでもシュッとした感じ
スタンドカラーは細い目にすることで女性らしいシャツになるように
また、普段にも着られるように、家事のしやすい袖丈で
きちんと感もありながらカジュアルにも着られる、そんな1着になりました。
先日このパターンで少しアレンジした物をご購入下さったお客様からもメッセージをいただきました。
「凄くシルエットがきれいで体形を気にしている私にもスッキリゆったり着られました」
まさに私がお客様にお洋服を通してお伝えしたかった事、このようなお声をいただきとても嬉しかったです。
このパターンはアレンジが色々出来そうなのでまた新作として制作していきたいと思います。